ハローワークの案内では、職務経歴書は一般にA4縦1〜2枚程度の自由様式で、職務経歴に加えて活かせる能力や自己PRなどを盛り込めます。30代営業の場合、経歴を全部並べるより、応募先が判断しやすい順番に編集することが大切です。
まず作る6項目
| 項目 | 書く内容 | 営業職の例 |
|---|---|---|
| 職務要約 | 経験年数、業界、顧客、強みを4〜6行 | 法人・個人営業、決裁者提案、既存深耕など |
| 会社・事業 | 在籍期間、事業、規模を特定できる範囲で | BtoBサービス、担当エリア、組織規模 |
| 担当業務 | 顧客、商材、営業手法、商談期間 | 新規3:既存7、経営者・部門責任者向け |
| 実績 | 目標、結果、比較対象、期間 | 達成率、社内順位、受注件数、単価 |
| 工夫 | 成果を生んだ行動と判断 | 案件選定、仮説提案、関係者の巻き込み |
| 活かせる経験 | 応募先でも再現できる理由 | 複雑な決裁、長期案件、IT部門との調整 |
実績は「数字+比較+動作」で書く
「売上に貢献」では強さが分かりません。一方で、数字だけ並べても偶然か再現可能か判断できません。
書き換えの型「どの顧客に」「どんな課題を捉え」「何を変え」「どの期間で」「目標に対してどうだったか」の順で、1つの実績を2〜3行にします。
例:休眠顧客を業種と取引履歴で分類し、課題仮説ごとに提案内容を変更。半年間で再商談の件数を増やし、担当目標を達成。
数字を出せない場合は、社内順位、目標達成の継続期間、案件規模の幅、関係者数など、守秘義務に触れない比較軸を探します。数字は盛らず、面接で説明できる範囲だけ書きます。
異業種向けには、業界用語を翻訳する
僕が金融からSaaSへ移る時に意識したのは、金融商品名より営業の動作を出すことでした。
- 金融機関の法人営業 → 経営者・決裁者との関係構築
- 社内稟議の調整 → 複数関係者の合意形成
- 取引深耕 → 顧客課題の継続把握と追加提案
- 厳格な事務 → 正確性が必要な案件管理
応募先の求人票にある言葉へ無理に寄せるのではなく、意味が共通する行動へ翻訳します。
自己PRは1つか2つに絞る
厚生労働省のマイジョブ・カードも、「何をやってきたか」「何ができるか」「何をやりたいか」をつなぎ、企業のニーズと強みを結びつける考え方を示しています。自己PRは長所の一覧ではなく、応募先で使える経験の説明です。
- 結論:私の強みは複数の決裁者を動かす案件推進です
- 根拠:どの場面で、何を行い、結果がどうなったか
- 接続:応募先のどの仕事で活かすか
提出前のチェックリスト
- 職務要約だけで経験と希望職種が分かる
- 顧客、商材、営業手法、実績の単位が揃っている
- 結果だけでなく、自分が取った行動が書かれている
- 社内だけで通じる略語や商品名を説明している
- 求人票が求める経験との接点が上半分にある
- 誤字、日付、在籍期間、数字に矛盾がない